JMAAB Open Conference 2019

2019.7.3[Wed] 東京コンファレンスセンター・品川

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JMAAB Open Conference 2019

Greetingご挨拶

本年で9回目となるJMAAB Open Conference を開催いたします。
JMAABの各ワーキンググループやワークショップからの活動内容の発表や、モデルベース開発の適用事例をご紹介します。また、体験型のセッションとして、「プラントモデリングワーキンググループ」および、「次世代ワークショップMBDアプリ」による、演習を行う実践型セミナーの実施や、協賛企業によるデモ展示を予定しています。
JMAABの活動をご覧いただき、みなさまの開発に有益な情報をお届けできるよう、準備を進めてまいりますので、ぜひご参加ください。

Programプログラム

講演・セミナー名をクリックすると、詳細内容がご覧いただけます。

10:00-
開会
10:10-
10:10–10:30JMAABからの活動報告
10:30–10:50アドヴィックスにおけるMBD の取り組み
10:50–11:10スズキにおけるモデルベース開発の適用事例の紹介
11:10–11:30要求開発ワークショップ活動報告
11:30–12:00JMAAB を担う次世代メンバーワークショップ活動紹介
12:00-
昼食・展示会場オープン
13:20-
13:20–13:40オムロンオートモーティブエレクトロニクスにおけるMBD の取り組み
13:40–14:00次世代機能創造ワーキンググループ活動報告
14:00–14:20ヤンマーにおけるモデルベース開発の取り組み
14:20-14:40Plant model ワーキンググループの活動状況と理由
B113:20–14:40MBDアプリ：SimulinkとUnityを用いた可視化・画像認識・機械学習の取り組み
14:40-
休憩・展示会場オープン
15:10-
15:10–15:30制御モデリングガイドラインワーキンググループ 活動報告
15:30–15:50ヤマハモーターエンジニアリングにおけるMBD の取組み
15:50–16:10協調制御を見据えたモデル接続規格化ワークショップ活動報告
16:10–16:30MATLABプログラミングガイドラインワーキンググループ活動報告
B215:10–16:30Simscape によるplant model 入門　ハンズオンセミナー
16:30-
展示クローズ 17:00
ご登録は締め切らせていただきました

Outline開催概要

日時 2019年7月3日（水）
9:30-17:00（9:00受付開始・10:00開演）
会場 東京コンファレンスセンター・品川
後援 MathWorks Japan
費用 無料（事前登録制）

Accessアクセス

東京コンファレンスセンター・品川
〒108-0075　東京都港区港南 1-9-36 アレア品川 5F

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JMAABからの活動報告

10:10–10:30
日立オートモティブシステムズ株式会社　技術開発統括本部　技術プラットフォーム本部　ソフト開発技術部　主任技師　深野 善信

JMAAB (Japan MBD Automotive Advisory Board) は、自動車業界で協調して、自動車制御システムのモデルベース開発 (MBD) を推進する活動を展開している。本講演では、過去の活動概要と成果、並びに、今年度の活動状況について紹介する。

アドヴィックスにおけるMBDの取り組み

10:30–10:50
株式会社アドヴィックス　技術統括部　プロセス改革室　モデルベース開発G　那須田 浩之

自動車が100年に1度と言われる変革期に直面し、ブレーキシステムもCASEへの対応のため、高度化複雑化しており、従来手法では要求仕様確保が難しくなり、MBDによる製品開発が必要となっている。
これに対し、アドヴィックスでは製品開発初期段階での設計品質向上を目的としてMBD導入を進めており、これまでの取り組みと今後の計画を紹介する。

スズキにおけるモデルベース開発の適用事例の紹介

10:50–11:10
スズキ株式会社　四輪電子・電装システム設計部　第五課　係長　濵地 耕太

スズキの電装部品設計におけるモデルベース開発事例として、電子制御4WDシステムの制御設計を紹介する。

スズキの電子制御4WDシステムの制御設計は、モデルによる仕様検討、ラピッドプロトECUと実車による性能評価、量産ソフトの自動コード生成、HILSによるテスト自動化といった量産までの各プロセスにおいてMATLAB/Simulinkを使用したモデルベース開発を適用している。

モデルベース開発適用に至った動機や開発環境、導入による成果と今後の課題について、実際の開発事例を交えて紹介する。

要求開発ワークショップ活動報告

11:10–11:30
株式会社小松製作所　開発本部　システム開発センタ　主任技師　齋藤 芳明

要求開発ＷＳでは要求仕様書の在り方、要求レベルでの要求検証、モデル化後の要求検証、要求管理、システムズエンジニアリングなど多岐に渡るテーマを現場で使える手法を確立せべく取り組んでいる。本講演では要求レベルでの要求検証手法の取り組みについて紹介する。

JMAABを担う次世代メンバーワークショップ活動紹介

11:30–12:00
三菱電機株式会社　姫路製作所　センサー製造部　センサー設計第４グループ　専任　松本 晃
株式会社ネクスティ エレクトロニクス　SW開発部　技術開発グループ　シニアエンジニア　太田 徳幸

JMAABを担う次世代メンバーワークショップは、テストとアプリの２つの活動で成り立っている。この２つについて紹介する。

テストを中心とした課題を考える会

MBDでは開発プロセスのあらゆる工程においてテストが存在する。よって、テストの効率向上がプロセス全体の効率に大きく影響すると考えられる。
そこで、本活動では、
1)プロセス全体を整理することを意識した”効率的なテスト運用”
2)テスト工数の見積精度向上を目的とした“モデル規模定量化”
3)これら活動から出てきた要望を実現する“ツール改善”
の３つのテーマについて議論してきた。
本講演では、“テストを中心とした課題を考える会“の取り組みについて紹介する。

MBDアプリ

自動運転や自律ロボットなど、MBDが適用される領域は高度で複雑さが増しており、数値や信号波形だけでは、コンセプトデザイン段階におけるアイデア共有が困難であったり、その後の制御ロジックや製品機能の評価も困難となっている。
そこで本活動では、可視化環境としてゲームエンジンのUnityを用い、複雑なシステム挙動を直感的に理解できる仕組みを検討してきた。最近の活動として、UnityからSimulinkへ画像転送する仕組みを利用し、機械学習モデルを利用したSimulinkでの画像認識に取り組んでいる。本講演では、これまでの活動概要について紹介する。

オムロンオートモーティブエレクトロニクスにおけるMBD開発

13:20–13:40
オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社　開発統括室　ボディコントロールシステム開発部　商品開発２課　町井 紀善

弊社ではモーター制御、電源制御、ボディ制御、アクティブセーフティなど様々な車載ECUの開発を行っており、上流工程における制御アルゴリズム検討や下流工程における量産コード開発などにMBDを活用している。本発表では、そのなかから量産コード開発における活用事例を中心に紹介する。また、社内のMBD開発プロセス整備の一環として実施したJMAAB制御モデリングガイドラインVer5.1をベースとした社内用モデリングガイドライン策定の取り組みについても紹介する。

次世代機能創造ワーキンググループ活動報告

13:40–14:00
株式会社ミツバ　電子技術部　電子第三課　チームリーダー　星野 隆

MBDはモノ造りの革新であるが、未来に向けて、さらにMBDの革新につながるアイデアの種を蒔き、MATLAB関連製品の機能として実現できるように提案していきたい。

今は夢かもしれないが、未来の創造的開発、画期的な生産性向上につながるアイデアを、次世代の機能として実現できるように議論をしている本ワーキンググループの活動を紹介する。

ヤンマーにおけるモデルベース開発の取り組み

14:00–14:20
ヤンマー株式会社　電子制御開発部　第二商品開発部　機能開発グループ　グループリーダー　丸林 尚史

農業機械・建設機械の自動化（ロボット化）は急速に進んでおり、ソフトウェアの規模は増大の一途をたどっている。
この様な状況下において、品質を確保し、タイムリーにお客様の要求に応えるには、開発力の強化が必須である。これを達成するためにヤンマーではモデルベース開発の適用に積極的に取り組んでいる。本発表では、構築したMBDプロセスと適用事例について紹介する。

Plant model ワーキンググループの活動状況と理由

14:20–14:40
カルソニックカンセイ株式会社　本部　テクノロジオフィサ　埼玉大学　理工学研究科　教授　新井 正敏

設計・開発でmodel base 開発が一般化した現在、設計段階で、制御モデルと制御対象モデル（plant model）のモデル化が求められる。Plant model に関しては電気系とメカ系など異種モデルを結合した複雑なモデルが必要である。このため、従来の MATLAB/Simulink だけでモデル化を行うのは困難になり、より直感的で設計効率のよいSimscape を使ったモデル化が注目されている。しかしながら、一朝一夕に Simscape を使いこなすことはできないのが現状で、前提知識や作法を必要とする。Plant model ワーキンググループは Simscape等の適用方法を各社で共有し、簡易な hybrid system の仕様書ならびにモデル化を行ってきた。各社Simscape の導入を検討しているまたは、実際に導入したが運用に苦労している方が多いと考えている。発表内容はMATLAB/Simulink の限界から始まり、Simscape の作法を含め、Plant model ワーキンググループの活動状況を合わせて紹介する。

また、発表後、初心者対象の Simscape ハンズオンで、より理解を深めることができる。

制御モデリングガイドラインワーキンググループ 活動報告

15:10–15:30
オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社　開発統括室　ボディコントロールシステム開発部　商品開発２課　町井 紀善

これまで制御モデリングガイドラインワーキンググループではVer4、Ver5と制御モデリングガイドラインの改定を重ねてきた。2018年に発行したVer5では、ルールの運用性を改善するためルールの書式を大きく変更するとともにルール自体の変更も並行して実施しているが、変更内容が多岐に渡ったため、ルールによっては内容や変更意図が伝わり難いなどの課題が生じている。そこで、ワーキンググループでは参加各社から課題のフィードバックを収集し、Ver6に向けた改定作業を推進中である。

本講演では、Ver5の改定ポイントを振り返るとともに、Ver6に向けた改定内容について具体的事例を交えて報告する。

ヤマハモーターエンジニアリングにおけるMBDの取組み

15:30–15:50
ヤマハモーターエンジニアリング株式会社　モビリティシステム開発部　和田 尚也

ヤマハモーターエンジニアリングは、ヤマハ発動機のグループ会社としてモビリティ開発に携わっている。

二輪車を中心に陸海空の様々なモビリティを揃えるヤマハ発動機では、モデルベース開発を活用した開発が適用されてきている。弊社の携わる開発案件においてもモデルベース開発の割合が増加しており、様々なモビリティのモデルベース開発に対応している。
また、自社の取組みとして、簡易HILS装置などのツール開発や、電動モビリティの先行開発などのモデルベース開発の活用を行ってきた。

本発表では、弊社におけるモデルベース開発の取組みについて紹介する。

協調制御を見据えたモデル接続規格化ワークショップ活動報告

15:50–16:10
株式会社いすゞ中央研究所　研究企画室　主幹研究員　西頭 昌明

高度化する自動車の制御システムを実現するためには、個々のシステム単体の制御では不十分で、複数システムの協調制御により実現する必要性が生じている。

本ワークショップではモデル流通に向けて、制御モデルを接続するCANモデルなど、協調制御の開発に必要な機能を検討した。目的に応じて必要な詳細度のCANモデルを選択し、制御モデルと組合せてシミュレーションできる。

制御モデルの接続の検討結果とMATLABバージョンR2018bを使って作成した協調制御の事例モデルを紹介する。

MATLABプログラミングガイドラインワーキンググループ活動報告

16:10–16:30
アイシン・コムクルーズ株式会社　技術企画部　江口 昭仁

MBDを効率的に行うためには、MBD環境の整備が重要である。
MATLAB/Simulinkを対象とした各種環境ツールの開発には主にMATLAB言語と呼ばれる独自のプログラム言語が使用されるが、この言語にはMISRA-Cのようなソフトウェア設計標準規格が存在していなかった。

本ワーキンググループでは上記のようなMATLABコードの品質確保を目的としてコーディングガイドラインの策定を行っており、2018年3月にその第1版を発行、今年度も第2版の発行に向け活動を継続している。

本講演では、上記活動経緯と取り組みの内容について紹介する。

MBDアプリ：SimulinkとUnityを用いた可視化・画像認識・機械学習の取り組み

13:20–14:40
次世代ワークショップMBDアプリ

MBDアプリチームでは、Simulinkシミュレーションの可視化環境として、ゲームエンジンのUnityを利用している。SimulinkとUnityに双方向のデータ交換インタフェースを実装することで、様々なデータ交換が可能になる。これまでにUnityのカメラ画像をSimulinkに転送するインタフェースを作成し、Simulink側で画像処理するサンプルを作成してきた。
本セッションでは、Unityの仮想シーン上にイチゴを配置し、Simulinkにイチゴの認識処理と認識したイチゴに向かう走行制御を実装した例を紹介する。イチゴの認識には、機械学習モデルを利用した。 講演では触れることができなかったSimulinkモデルやUnityシーンのより詳しい説明を行うとともに、参加者とのディスカッションを予定している。

※参加希望者多数の場合は抽選とさせていただきます。当選発表は6/24予定です。

Simscape によるplant model 入門　ハンズオンセミナー

15:10–16:30
プラントモデリングワーキンググループ

“Plant model ワーキンググループの活動状況と理由”の発表に続き、実際に Simscape に触れ、plant model の作り方の理解を深めることを目的にしたハンズオンセミナーである。

■ 前提条件

MATLAB/Simulink と Simscape の違い等、上記発表内容を理解されていること、Windows 上でのアプリケーションのドラッグ＆ドロップ等の基本操作ができること。

■ 内容

Simscapeを使って簡単なモデルを作ることにより、直感的にモデルが構築できることを体感していただく。同時に Simscape 特有の作法についても学ぶ。

■ セミナー形式

20名 4グループに分かれ、各グループ２名のアシスタントが操作ならびに詳細説明をサポートする。

■ 対象者

Simscape の導入を検討しているまたは、実際に導入したが運用に苦労している方が多いと感じている方。

※内容は入門編であり、2年前のハンズオンセミナーに類似する内容となるため、2年前に受講した方はこの点を理解し参加頂きたい。なお、参加者にはSimscapeが入ったWindows PCを事務局で用意する。
※参加希望者多数の場合は抽選とさせていただきます。当選発表は6/24予定です。